昨年の秋、宇佐市安心院町の下市磨崖仏へ行ってきた。
Googleフォトによると2023年10月4日。
写真を見ると思い出すけど、ちょうど彼岸花の季節だった。
院内から安心院へと続く道を走っていくと、右側に見える小さな緑の山が気になっていた。
年季の入った看板の字がやけに印象的だったそこは、下市磨崖仏と呼ばれる史跡で、遠くからでは木々しか見えない。
車を停めて近づいてみると、鳥居や狛犬が見えてくる。
そして鳥居をくぐった先には空間が開けていて、左手の崖に刻まれた磨崖仏が並ぶ。
鳥居と石仏。
神仏習合のあとがそのままに残ることに、本州生まれ育ちの自分は驚いてしまうが、この辺りの人たちにとっては当たり前の景色なのだろうか。
こんな古い時代の史跡がこれほど身近に残っているなんて、すごいですよと地域の人たちにもっと伝わればいいと思う。
あなた方のご先祖が守り続けてくれたおかげで、こんなに凄いものを見せてもらいましたと。
下市磨崖仏とは
下市百穴から続く崖に10体の諸仏が彫られている。半肉彫りという浅い彫り方から室町上期に作られたと想定されている。「安心院の七不思議」の一つであり、産後に乳の出が悪くて悩む母が不道明王にお粥を供えて、そのお下りをいただいたところ、乳が出るようになったので、「乳不動」「生不動」と呼ばれるようになった。
下市磨崖仏の情報
〒872-0521 大分県宇佐市安心院町下毛