
古来より、日本各地には数多の神々が祀られてきました。
しかし、その中には、歴史の表舞台から姿を消し、ひっそりと隠された存在として語り継がれてきた神様もいます。その代表格こそが、瀬織津姫(せおりつひめ)。
瀬織津姫は、水の神、滝の神、祓(はらい)の神として、古来より人々の穢れを清め、厄災を祓う力を持つと信じられてきました。
しかし、その名前が記紀神話から消されたり、他の神様の影に隠されたりしてきた経緯は、今なお多くの歴史愛好家が謎として追っています。
「なぜ、その存在は隠されたのか?」
今回は、その謎解き旅の一環として、京都府内で瀬織津姫が祀られているとされる神社をリスト化しました。
自分のメモ代わりでもありますが、よろしければご参考にどうぞ。
*大森賀茂神社
〒603-8343 京都府京都市北区大森東町1
HP:https://ja.kyoto.travel/tourism/single02.php?category_id=9&tourism_id=2167
清滝川の上流に位置する。
*祓戸社
〒610-1153 京都府京都市西京区大原野南春日町1152 大原野神社(境内社)
HP:https://oharano-jinja.jp/
別称「京春日」。
奈良時代末の長岡京遷都の際、藤原氏の氏神である「春日大社」の分霊を勧請して創建されたと伝えられる歴史ある神社。
春日大社、吉田神社(京都市左京区)と並ぶ「藤原氏の氏神三社」のひとつ。
*水無月神社
〒626-0203 京都府宮津市岩ケ鼻141 日吉神社(境内社)
HP:https://www.hyogo-jinjacho.com/data/6326021.html
旧伊祢庄一宮山王社。
*水無月神社
〒629-2262 京都府与謝郡与謝野町岩滝582 板列稲荷神社(境内社)
HP:https://www.hashidate-alook.com/profile.php?id=1399876128
*水無月神社
〒629-2263 京都府与謝郡与謝野町弓木1542
GoogleMapでは写真は確認できなかったが、近くには稲荷神社や弓木城跡あり。
*水無月神社
〒629-3104 京都府京丹後市網野町浅茂川1496 日吉神社(境内社)
HP:https://www.city.kyotango.lg.jp/top/soshiki/kyoikuiinkai/bunkazaihogo/3/1/1/3448.html
福田川河口近く。
神社そばに「福聚山 正徳院」。今は止めているが以前は湧き水あり。お寺の山門の向こうに「春日灯篭」と建物に鯱(GoogleMapの投稿画像で確認)。
*川裾神社
〒629-3410 京都府京丹後市久美浜町1314 神谷神社(境内社)
HP:http://kamitanitachinomiya.com/
太陽に関連?磐座がある神社。
GoogleMapの投稿画像で「春日灯篭」を確認。
*水無月社
〒620-1425 京都府福知山市三和町菟原下69−1 梅田神社(境内社)
そばには土師川が流れる。
GoogleMapのクチコミに「春日神社と梅田神社を2棟並べて接続させた」。
近くに「莵原下観音堂」。観音堂に円柱の燈籠。
菟原下には「鹿倉山」「鹿倉運動公園」など「鹿」のキーワードが合致。
*祓戸社
〒621-0826 京都府亀岡市篠町篠八幡裏4 篠村八幡宮(境内社)
HP:http://web.kyoto-inet.or.jp/org/hikarimo/jinjya/jinjya-index.html
GoogleMapの投稿画像で「春日燈籠」を確認。
参考書籍について
※書籍内の「瀬織津姫神全国祭祀社リスト」を参考にしておりますが、このリストは「神社本庁・各神社庁の資料、および各市町村史(誌)等を参考に、原則として『瀬織津姫』と祭神表示してまつっている神社に限定して掲載」しているそうです。(=天照大神荒魂・八十禍津日神・祓戸大神等の異称表記は除いておられる)
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