
古来より、日本各地には数多の神々が祀られてきました。
しかし、その中には、歴史の表舞台から姿を消し、ひっそりと隠された存在として語り継がれてきた神様もいます。その代表格こそが、瀬織津姫(せおりつひめ)。
瀬織津姫は、水の神、滝の神、祓(はらい)の神として、古来より人々の穢れを清め、厄災を祓う力を持つと信じられてきました。
しかし、その名前が記紀神話から消されたり、他の神様の影に隠されたりしてきた経緯は、今なお多くの歴史愛好家が謎として追っています。
「なぜ、その存在は隠されたのか?」
今回は、その謎解き旅の一環として、奈良県内で瀬織津姫が祀られているとされる神社をリスト化しました。
自分のメモ代わりでもありますが、よろしければご参考にどうぞ。
*姫大神社
〒632-0007 奈良県天理市森本町205
HP:https://jinja-net.jp/jinjacho-nara/jsearch3nara.php?jinjya=33644
HPから神社の読みは「ひめおおかみしゃ」と確認。
HPの画像で「春日灯篭」らしき石灯籠を確認。
*祓戸神社
〒630-0222 奈良県生駒市壱分町1527−1
往馬大社(https://maps.app.goo.gl/hey74ioLTEpBnaNPA)(境内社)
HP:https://ikomataisha.or.jp/
生駒山を神奈備とする神社。創建は大変古い。
*祓戸神社
〒633-8538 奈良県桜井市三輪1422 三輪明神 大神神社(境内社)
HP:https://oomiwa.or.jp/
近くの貴船神社は大神神社の末社とされ、本社の大神祭(卯の日神事)の時にはこの貴船神社にもお供えを捧げ祝詞があげられてきたそうです。
*祓戸神社
〒634-0103 奈良県高市郡明日香村飛鳥708 飛鳥坐神社(境内社)
HP:http://asukaniimasujinja.jp/
参拝者の尻を叩くユニークなパフォーマンスや、田植えの所作や結婚式の儀式など、ユーモラスな奉納神事も行われる。奇祭で有名な神社。
参考書籍について
※書籍内の「瀬織津姫神全国祭祀社リスト」を参考にしておりますが、このリストは「神社本庁・各神社庁の資料、および各市町村史(誌)等を参考に、原則として『瀬織津姫』と祭神表示してまつっている神社に限定して掲載」しているそうです。(=天照大神荒魂・八十禍津日神・祓戸大神等の異称表記は除いておられる)
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