
古来より、日本各地には数多の神々が祀られてきました。
しかし、その中には、歴史の表舞台から姿を消し、ひっそりと隠された存在として語り継がれてきた神様もいます。その代表格こそが、瀬織津姫(せおりつひめ)。
瀬織津姫は、水の神、滝の神、祓(はらい)の神として、古来より人々の穢れを清め、厄災を祓う力を持つと信じられてきました。
しかし、その名前が記紀神話から消されたり、他の神様の影に隠されたりしてきた経緯は、今なお多くの歴史愛好家が謎として追っています。
「なぜ、その存在は隠されたのか?」
今回は、その謎解き旅の一環として、大阪府内で瀬織津姫が祀られているとされる神社をリスト化しました。
自分のメモ代わりでもありますが、よろしければご参考にどうぞ。
*御手洗神社
〒573-0063 大阪府枚方市走谷1丁目17−2 加茂建豆美命神社(境内社)
HP:https://osakadai3shibu.kilo.jp/jinja/hirakata/jinja/kamotake.html
HPの記載に「人皇五十代桓武天皇の御代、勅命により和気清磨呂公、この地を河内の一宮として『賀茂の大神』を斎き祭る。」
そばに「淀川」が流れる。
境内に「金毘羅神社」の小祠あり。
*祓戸神社
〒564-0062 大阪府吹田市垂水町1丁目24−6 垂水神社(境内社)
HP:https://tarumi-jinja.com/
広大な鎮守の森と万葉集に歌われる垂水の滝を守り伝えるお社。
敷地内に「戎社」「不動社」。
八十嶋祭に関わる神社。
*御霊神社
〒541-0047 大阪府大阪市中央区淡路町4丁目4−3
HP:https://www.goryojinja.jp/
八十嶋祭に関わる神社。
GoogleMapのクチコミに「五柱の神・五霊を祀るから『御霊神社』」と記載。
*建水分神社
〒585-0041 大阪府南河内郡千早赤阪村水分357
HP:http://www.takemikumari.com/
そばには川と「音滝」。少し離れた場所に「牛滝堂」があるのが気になる。
参考書籍について
※書籍内の「瀬織津姫神全国祭祀社リスト」を参考にしておりますが、このリストは「神社本庁・各神社庁の資料、および各市町村史(誌)等を参考に、原則として『瀬織津姫』と祭神表示してまつっている神社に限定して掲載」しているそうです。(=天照大神荒魂・八十禍津日神・祓戸大神等の異称表記は除いておられる)
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