
古来より、日本各地には数多の神々が祀られてきました。
しかし、その中には、歴史の表舞台から姿を消し、ひっそりと隠された存在として語り継がれてきた神様もいます。その代表格こそが、瀬織津姫(せおりつひめ)。
瀬織津姫は、水の神、滝の神、祓(はらい)の神として、古来より人々の穢れを清め、厄災を祓う力を持つと信じられてきました。
しかし、その名前が記紀神話から消されたり、他の神様の影に隠されたりしてきた経緯は、今なお多くの歴史愛好家が謎として追っています。
「なぜ、その存在は隠されたのか?」
今回は、その謎解き旅の一環として、島根県内で瀬織津姫が祀られているとされる神社をリスト化しました。
自分のメモ代わりでもありますが、よろしければご参考にどうぞ。
*壇鏡神社(だんきょうじんじゃ)
HP:https://jinja-net.jp/jinjacho-shimane/jsearch3shimane.php?jinjya=30655
壇鏡神社の社殿の左右に流れ落ちる落差約40mの雄滝と雌滝、あわせて「壇鏡の滝」がある。
そばに「源来の滝」や「那久川」。
GoogleMapの投稿画像で「春日灯篭」を確認。
*津上神社(つかみじんじゃ)
HP:https://jinja.matsue-hana.com/jinja/okidomaritugami.html
HPの掲載画像で「春日灯篭」を確認。
HPに「『雲陽誌』には『津守明神 沖泊という所にあり』と記されている。『津守』の読みは不明であるが、『守』は『かみ』とも読めるので『つかみ』と読めそうである。祭神は瀬織津彦神・瀬織津姫神である。口碑の社伝では本殿後方の土地は多胡外記左衛門之丞の領地であったという。元禄年間に津和野藩に家老として仕えた多胡外記は津和野藩の危機を救済する為、一時海路で帰郷したが、その際に石見国三隅八幡宮から勧請したとする。浜田市三隅町字矢原(口碑では竹原)の八幡宮の祭神に瀬織津姫が含まれており、社伝に信憑性がうかがえる。(神社案内板)」と記載。
*三社神社
HP:https://jinja-net.jp/jinjacho-shimane/jsearch3shimane.php?jinjya=29620
GoogleMapの投稿画像で「春日灯籠」を確認。
*加佐奈子神社(かさなしじんじゃ)(合祀)
HP:https://jinja-net.jp/jinjacho-shimane/jsearch3shimane.php?jinjya=29610
HPに「出雲国風土記に載る古社である。境内本殿裏には県指定の笠無(かさなし)古墳があり『瘡(かさ)』無しに通じるので瘡病を治すとの信仰がある。」と記載。
*祓戸社
〒699-0631 島根県出雲市斐川町直江1067−3 金刀比羅宮(境内社)
HP:http://www.kenkoku.sakura.ne.jp/
参考書籍には「斐川町大字直江町1066−1」と記載
香川の金毘羅様の分社。
*貴布祢大明神
〒699-1942 島根県仁多郡奥出雲町小馬木794 八幡宮(境内社)
HP:https://jinja-net.jp/jinjacho-shimane/jsearch3shimane.php?jinjya=29845
参考書籍には「仁多郡奥出雲町小馬木796」と記載。
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参考書籍について
※書籍内の「瀬織津姫神全国祭祀社リスト」を参考にしておりますが、このリストは「神社本庁・各神社庁の資料、および各市町村史(誌)等を参考に、原則として『瀬織津姫』と祭神表示してまつっている神社に限定して掲載」しているそうです。(=天照大神荒魂・八十禍津日神・祓戸大神等の異称表記は除いておられる)
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