
古来より、日本各地には数多の神々が祀られてきました。
しかし、その中には、歴史の表舞台から姿を消し、ひっそりと隠された存在として語り継がれてきた神様もいます。その代表格こそが、瀬織津姫(せおりつひめ)。
瀬織津姫は、水の神、滝の神、祓(はらい)の神として、古来より人々の穢れを清め、厄災を祓う力を持つと信じられてきました。
しかし、その名前が記紀神話から消されたり、他の神様の影に隠されたりしてきた経緯は、今なお多くの歴史愛好家が謎として追っています。
「なぜ、その存在は隠されたのか?」
今回は、その謎解き旅の一環として、岡山県内で瀬織津姫が祀られているとされる神社をリスト化しました。
自分のメモ代わりでもありますが、よろしければご参考にどうぞ。
*羽出神社(はでじんじゃ)
HP:https://www.okayama-jinjacho.or.jp/search/16972/
HPより「創建・由緒等不詳。明治四十二年十月二十二日村社に列した。荒川神社・国司神社・山祇神社を中嶋神社(現在地)に合祀した。羽出神社と改称現在に至る。」と記載。
*稲荷神社
〒709-4226 岡山県美作市鯰330−5 旭神社(境内社)
HP:https://jinja-net.jp/jinjacho-okayama2/jsearch3okayama.php?jinjya=29406
*林野神社(りんやじんじゃ)
HP:https://jinja-net.jp/jinjacho-okayama2/jsearch3okayama.php?jinjya=29400
そばに「吉野川」が流れる。
*角南神社
〒709-4252 岡山県美作市角南223
HP:https://jinja-net.jp/jinjacho-okayama2/jsearch3okayama.php?jinjya=29410
そばに「山家川」が流れる。
GoogleMapの投稿画像で「右三つ巴紋」を確認。
*早滝神社
〒701-2612 岡山県美作市滝宮89 天石門別神社(境内社)
HP:https://www.okayama-jinjacho.or.jp/search/19404/
そばに「龍宮湖」と「琴弾の滝」がある。
*錦織神社
HP:https://www.okayama-jinjacho.or.jp/search/16791/
HPに「当社は、秦氏の祖霊社として、欽明天皇の御代、錦織古宮跡に建立されたのが創始で、その後、崇道天皇を始め素盞嗚尊を併せ祀っていたが、寛文7年、領主森長継公の臣、喜代須源右衛門が主命に依り、現在の地に奉遷した。
明治6年 村社に列格
明治11年 21社を合祀
明治40年 神饌幣帛料供進神社に指定
大正13年 郷社に列格
秦氏は、秦の始皇帝の末裔であり、来朝帰化して、世々この地に住んで養蚕・機織・裁縫等の技術を伝へ、絹織物の一部は必ず朝廷に献上する等、朝廷の信望も厚かった。当社の近くに、絹屋敷・倉番・仕官谷等、往時を偲ぶ遺跡があり、そこで錦を織ったことから、錦織の地名が発生した。
往昔、此の地に赤痢疫痢等悪病発生した時、当社に祈願すれば直ちに治癒すると言う故事がある。この事実が近隣に伝わると、入氏子として近隣近在から当社の氏子となる者、その数2千有余人に達した。故に、錦織神社は疫病除の神様として崇敬を集める。」と興味ふかい記述あり。
*少彦名神社(すくひこなじんじゃ)
HP:https://jinja-net.jp/jinjacho-okayama2/jsearch3okayama.php?jinjya=29485
そばに「倭文川」「岩滝神社、輿渕神社」あり。
*御崎神社
HP:https://jinja-net.jp/jinjacho-okayama2/jsearch3okayama.php?jinjya=28520
そばに「吉井川」あり。
「小さな滝」がある神社。
*河瀬神社
〒709-2132 岡山県岡山市北区御津草生1807
HP:https://jinja-net.jp/jinjacho-okayama2/jsearch3okayama.php?jinjya=28323
そばに「旭川」あり。
*滝神社
HP:https://jinja-net.jp/jinjacho-okayama2/jsearch3okayama.php?jinjya=28570
参考書籍では「東区西大寺一宮1657」と記載。
*水門神社
HP:https://jinja-net.jp/jinjacho-okayama2/jsearch3okayama.php?jinjya=28850
HPに「本神社は初め大川大明神と称し、昔蒼海であった頃、阿知の里の守護神として中庄村との間、烏帽子島という小島に鎮座せられていた。後に現在地に奉遷した。永禄3年(1560年)炎上し記録等が焼失した。翌4年再建。元禄12年(1699年)9月改めて再建。現在の建物である。元弘の頃(1331~34年)五町二反歩の神領があった。延宝年中(1673~81年)備前藩主から米一石五斗を享けている。明治初年村社に列せられ、昭和7年神饌幣帛料供進神社に指定せられた。」と興味深い記述あり。
*早滝神社
HP:https://jinja-net.jp/jinjacho-okayama2/jsearch3okayama.php?jinjya=6554
そばに「素戔嗚神社」「龍王宮」「川」あり。
GoogleMapの投稿画像で「春日灯篭」を確認。
このサイトで追っている「素戔嗚(牛頭天王)」「龍王」「川(水)」「春日灯篭」と複数のキーワードが合致する。
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参考書籍について
※書籍内の「瀬織津姫神全国祭祀社リスト」を参考にしておりますが、このリストは「神社本庁・各神社庁の資料、および各市町村史(誌)等を参考に、原則として『瀬織津姫』と祭神表示してまつっている神社に限定して掲載」しているそうです。(=天照大神荒魂・八十禍津日神・祓戸大神等の異称表記は除いておられる)
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