
古来より、日本各地には数多の神々が祀られてきました。
しかし、その中には、歴史の表舞台から姿を消し、ひっそりと隠された存在として語り継がれてきた神様もいます。その代表格こそが、瀬織津姫(せおりつひめ)。
瀬織津姫は、水の神、滝の神、祓(はらい)の神として、古来より人々の穢れを清め、厄災を祓う力を持つと信じられてきました。
しかし、その名前が記紀神話から消されたり、他の神様の影に隠されたりしてきた経緯は、今なお多くの歴史愛好家が謎として追っています。
「なぜ、その存在は隠されたのか?」
今回は、その謎解き旅の一環として、滋賀県内で瀬織津姫が祀られているとされる神社をリスト化しました。
自分のメモ代わりでもありますが、よろしければご参考にどうぞ。
*吉野神社
そばに「姉川」が流れる。
*湯次神社
すぐそばに「熊野宮」あり。
HPに「日本総国風土記第18浅井郡浅筒に、湯須神社圭田29束、安康天皇元年に始めて御名賀多命を祭る、雄略天皇2年に瀬織津比咩を祭るとの所載がある。」と記載。
GoogleMapの投稿画像で「春日灯篭」を確認。
*湯次神社
HPに「安康天皇元年勧請、建御名方命、社領圭田29束3毛田、雄略天皇2年勧請、瀬織津比咩命社領圭田34束3毛を奉づ、神家、巫戸ありと日本総国風土記にある。」と記載。
GoogleMapの投稿画像で「春日灯篭」を確認。
*唐崎神社(川裾宮)
HP:https://jinja-net.jp/jinjacho-mie/jsearch3mie.php?jinjya=2902
「知内川」ともうひとつの川に挟まれた場所にある。琵琶湖のそば。
GoogleMapのストリートビューで「春日灯篭」を確認。
*荒神山神社
火とかまどの神「荒神」。
そばに「荒神山古墳」。
参考書籍には「彦根市清崎町1501」と記載。
*金刀比羅神社
そばに「大向川」が流れる。
*小幡神社
式外社とは思えない大きな神社という情報あり。
*佐久奈度神社(合祀)
〒529-1604 滋賀県蒲生郡日野町村井705 馬見岡綿向神社(うまみおかわたむきじんじゃ)(境内社)
HP:http://www.ex.biwa.ne.jp/~j-watamuki/
そばに「玉影神社」「出雲川」。
GoogleMapの投稿動画で「春日灯篭」を確認。
*賀川神社
そばに「佐久良川」が流れる。
*長澤神社
HPに「社蔵の『長澤神社表録』によれば、大宝三年の創建と伝え、近江国司紀朝臣友安が朝廷に奉聞、官符を賜わって宮殿を造営、神田、封戸が附与され、正一位勲三等長澤三処太神の勅額が掲げられたという。境内の長澤池は、菖蒲の名所として名高く、高倉院の御宇安元二年五月ごろ、藤原俊成は、『長沢の 池のあやめを 尋ねてそ 千代のためしに ひくべかりける』と詠み、鎌倉将軍源頼朝は文治三年に禁制を立て、この池の「杜若」の無断伐採を禁じた」と記載。
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参考書籍について
※書籍内の「瀬織津姫神全国祭祀社リスト」を参考にしておりますが、このリストは「神社本庁・各神社庁の資料、および各市町村史(誌)等を参考に、原則として『瀬織津姫』と祭神表示してまつっている神社に限定して掲載」しているそうです。(=天照大神荒魂・八十禍津日神・祓戸大神等の異称表記は除いておられる)
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