「喧嘩祭」の異名が残る、勇壮な歴史を訪ねて
宇佐の夏といえば、由緒ある祭礼「宇佐神宮御神幸祭」、通称「夏越祭」です。
古くは「御祓会」と呼ばれ、平安時代から続くこの祭りは、三柱の御祭神が神輿に乗って境内を練り歩きます。
かつては神輿の先着を競い合ったことから「喧嘩祭」の異名を持っていたそうです。
その勇壮な歴史が、現代にも受け継がれています。
今回は、祭りの初日、神が上宮を後にする「お下り」の様子を追いました。
熱気あふれる上宮、神楽が誘う聖域へ
太陽が照りつける真夏の日でした。
広大な境内を歩き、上宮へと向かいます。

石段の手前では、秋の奉納が主流とされるこの地域にあって、真夏でも変わらず奉納される神楽の音が響いていました。
その音は、祭りの熱気をさらに高めていくようでした。

上宮の神殿は、普段は閉じられている扉が開かれ、中には神々を乗せる神輿が静かに鎮座していました。

続々と集まる関係者の方々。
厳かな神事ののち、いよいよ神輿の「お下り」が始まります。
石段の途中からスタート

この日の暑さは厳しく、安全面が考慮され、神輿を担ぐのは石段の途中からになったと、周りのベテランカメラマンの方が話していました。
上宮がら石段の途中へと参加者が移動します。

神輿の出発は石段からとなりましたが、その熱気は衰えません。
担ぎ手たちの「わっしょい」という力強い掛け声と、祭囃子の賑やかな音が一体となり、境内を揺らします。
千年以上続く祭りの歴史の響きです。
私はこれまでにも宇佐神宮を訪れてきましたが、祭りの日に訪れるのは今回が初めてでした。
友人が教えてくれた、宇佐ならではの「茅の輪くぐり」は見られませんでしたが、来年への楽しみができました。